【SEL1018】αシリーズには必須!?風景・集合写真何でもこなす超広角レンズ

α6400

αシリーズ持ってたらSEL1018は必須か

A.あった方が何かと便利。少なくとも超広角レンズは1本あった方がいい

《満足度★5つ》です。

用途によりますが、確実に必要ないという人を除いて超広角は1本持っておいた方がいいです。特にα6400等APS-C機を使用しているのならば、割りと初期に買うことをお勧めします。それは、APS-Cの弱点を補うからです。

ちなみに私がこのレンズをよく使うケースとしては、「風景写真」と「部屋(狭い空間)の中」です。

SEL1018とは

SEL1018とは、ソニー純正のEマウントレンズで、APS-C専用超広角レンズです。

※「専用」とあるが、フルサイズ機でも使用可能・・・一応

  • 最短15mm(35mm換算)の超広角
  • 225g
  • OSSレンズ(レンズ内手ブレ補正)
  • F4通し

主なポイントはこんな感じだと思いますが、正直一番大事なのは、ソニー純正の中で換算15mmはこれだけという唯一性です。

サードパーティー(他社)製ならあるかもしれませんが(少し探しましたが、そもそも換算15mmは少なく、これより安いものもわずかといった感じでした)、AFに頼りまくる初心者にとっては純正の安心感は何物にも代えられません。

つまりSEL1018が必須かどうかは、超広角レンズが必須かどうかとほぼ同義なわけです。

超広角レンズは必須なのか

最初にも書きましたが、個人的に超広角レンズは確実に必要ないという人を除いて持っておいた方がいいと思います。その理由を以下で説明していきます。

APS-Cの弱点を補う

始めの方でも書きましたが、超広角レンズはAPS-Cの弱点を補います。ここら辺の話はセンサーサイズの基礎の話になるので、分かっている方は次に行ってください。

弱点というと大げさですが、APS-Cは実際の焦点距離が表記上のものの約1.5倍となっています(例えば100mmと記載されていれば約150mm)。実際というと多少語弊がありますね。フルサイズ(35mm)換算、つまりフルサイズカメラと同じ見え方にするためには1.5倍しなければならないということですね。

シンプルに表現すると、APS-Cは望遠に強く広角に弱い、と言えます。

例)20-100mmのズームレンズがあったとして、実際の見え方はフルサイズを基準にすると、フルサイズはそのまま20-100mm、APS-Cは30-150mmとなる。

望遠ってつまりより狭い範囲を大きく写すことなので、トリミングと引き伸ばしで近いものを再現できる(解像度の問題で見にくかったとしても、写ってはいる)のですが、そもそも写真に写っていない範囲を再現することはできませんよね(最新AI技術は知らんけど)。だから上の例でいえば、APS-Cと20mmのレンズの組み合わせでは、どうやっても30mm未満は写せないわけです。

これがAPS-Cの弱点で、このレンズを使えば換算15mmまで撮れるので、よほどのことがない限り不便なことはないと思います。

風景写真(+部屋の中)

人間の視野に近い焦点距離って約35-50mmぐらいらしいです。

唐突にすいません。

人間がぼーっと眺めた時に似ているのが標準レンズと言われる50mm(由来は違うそうですが)。でも写真って見たいものを撮るものだし、人は無意識に眼球や首を動かしているわけです。

何が言いたいかというと、50mmで撮ろうとすると「せまっ」となるわけです。

山へ行ったときに谷の向こうの山を標準レンズで撮ろうとすると、全体像は撮れずにせいぜい稜線ぐらいしか撮れませんし、部屋の入り口から部屋の中を撮ってもせいぜい半分ぐらいしか撮れません。

※私は社会科の教師なので、地形が分かるような山の写真を撮りたいと常々思っていますが、「地形」は基本的に規模が大きいので、風景写真のような広い範囲の写真が撮れないと話になりません。

じゃあ「狭い」と感じない、感覚的な人間の視野に近い焦点距離はというと、個人的には20mm程度じゃないかなと思います。

20mmって意外にくせ者で、APS-Cだと14mmでも換算21mm。αシリーズのキットレンズであるSEL1650は広角側が16mmなので、換算24mm。この4mmの差は数字以上に大きく感じます。

なので、風景写真や部屋の中をAPS-Cで撮りたい場合、超広角は必須ということになります。

集合写真

スマホのカメラって基本的にかなり広角側に寄って作られています。それは、望遠レンズだとどうしても大きく(厚く)なってしまい、スマホに入らなくなるからという理由が考えられますが、実はもうひとつ理由があります。

それは、広角だと(写真の中の)広い範囲・距離にも焦点が合いやすいからという理由です。(・・・というのをどこかで読んだ気がします)

スマホで撮るときってそこまで構図等を考えずにささっと撮ることが多く、画面のいろんなところに顔があったりしますよね(両端など)。そんな時、どちらか一方はボケボケで誰だかよく分からん!ってなると不満が残ります。

同じことは集合写真でも言えて、集合写真って横に長く、場合によっては数列になります。例えば修学旅行で集合写真を撮って、帰ってきて見たら3列目だけボケてましたとなったら台無しです。

このように、絶対に失敗写真を撮りたくないとか、広い範囲に焦点を合わせたいといった場合には、広角レンズの特性を活かすのが一番楽で確実ということになります。

以上の理由から、超広角レンズは1本持っておいた方がいいと思いますし、αシリーズをお持ちなら純正のSEL1018以外をわざわざ選ぶ意味は特にないのではないかと思います。

SEL1018の弱点

基本的に満足していますが、あえて挙げるならば、2つの弱点というか困ったことがあります。

ひとつめは、望遠側が18mm(換算27mm)までしかないということです。

いや、これはもうほんとにしょうがないことなんですが、超広角は使う機会が意外に多いからこそ、標準や望遠で撮ろうと思った時には必ずレンズ交換が必要です。レンズ交換式カメラなんだからしょうがないんだけどね。

でも望遠を撮りたい時って結構望遠だけあれば十分ってことも多いんですけど、超広角は標準レンズでも撮りたいって意外とあるんですよね。例えば結婚式とか。

超広角まで含んだ高倍率ズームとか出ないかなとは思ったりします。

ふたつめは、素人が超広角で撮ると基本的におもしろい写真は撮れないってことです。

超広角は広い範囲に焦点が合い、気軽に集合写真を撮ることができると説明しましたが、その裏返しとして、ぼかすことが難しいという特徴もあります。

適当にとってもボケがあるとそれっぽく見えるのですが、逆にボケが全然ないと、よほど構図や光などを考えない限り、どこにでもある普通の写真になってしまいます。

私はそういうものだとある程度諦めていますが、超広角で撮った花火の写真は自分でもびっくりするぐらいつまらない写真でした。

ただし、思い出を振り返るための写真は普通の方がいいかもしれません。人の記憶も望遠で寄った時みたいにひとつの物事に焦点を当てた方が強く残るので、逆に全体像を忘れがちだからです。スマホの写真もそうですよね。写真は思い出すきっかけで、細かいことは記憶に任せ、飲みながらあーだこーだ話すのも悪くないかもしれません。

まとめ

超広角は失敗しにくく使う用途も広い便利なレンズです。カメラマンとかは何枚も撮った中からいいものを1枚選ぶとかなので「失敗」をそこまで恐れないと思いますが、一般ユーザーは何気なく撮ることも多いので、あると重宝します。

個人的には、風景写真でめっちゃ使います!

そして超広角はサードパーティーのラインナップもあまり多くなさそうなので、αシリーズをお使いでしたら基本的には相性の良さやAF性能に安心感のある純正のSEL1018を選ぶといいのではないでしょうか。

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